- 武士の起源を解きあかす ──混血する古代、創発される中世 (著 桃崎有一郎)読了。 五年ぶりに再読。武士がどこから生まれたかという問いに対し、「地方社会に中央の貴姓の血が振りかけられた結果発生した創発の産物として、地方で生まれ、中央と地方の双方の拠点を行き来しながら成長した。しかし、その一部を召集・選抜して「滝口武士」に組織するという形で、彼らに「武士」というラベルを与え、「武士」という概念を定着させたのは朝廷であり、その場は京」との答えを提示している。 www.amazon.co.jp/%E6%AD%A6%E5...Jan 10, 2026 11:46
- その結論に異論はないが、桓武期以降に莫大に増えた王臣家が地方で乱暴狼藉の限りを尽くし、抑止力を働かせられない朝廷の不甲斐なさを難じているが、ちょっと一方的すぎるきらいはないだろうか。強欲な国司や群盗が頻発したことは事実としても、土地とともに開発リソースとしてのは人々が重要で、逃散可能な彼らは一方的に蹂躙されるばかりだったろうか。また、朝廷と天皇家・摂関家が一体だった中で、公領と荘園はどのように並列したのだろうか。断定が多い割に推論が多いことも気になる